財団法人横浜市緑の協会

長浜公園 Nagahama Park

長浜公園

野鳥観察園

長浜公園の野鳥観察園

長浜公園の南側にある「野鳥観察園」には、海の水が流れ込む大きな池(汽水池)と、横浜で初めての人工干潟(潮の満ち引きで池になったり砂浜になったりするところ)があり、池は細い水路で海と結ばれていて、東京湾の潮の満ち引きによって水位が変わる生きた池です。その隣には、湧き水や雨水を利用した淡水池や、アシ原、林などもあり、多くのさまざまな生きものたちが暮らせるような環境になっています。

さまざまな水辺の鳥たちは、エサとなる木の実や、花のミツ、小魚、虫などをさがして、ここに集まってきます。「野鳥観察園」では、野鳥たちのくらしの自然な姿を観察できるように、池を中心とした生きもののための自然と、人が入れる場所とをフェンスで分け、園路沿いに4つの観察小屋を設置しています。

この観察小屋からは、アオキの実を食べにくるヒヨドリや、ツバキの花のミツを吸いにくるメジロ、池の小魚を食べるサギや、藻を食べるカモの仲間たちなど、いろいろな野鳥を観ることができます。

また、四季おりおりの草花が咲いていたり、チョウやトンボなどの虫たちがいて、野鳥だけでなくさまざまな自然観察ができます。

写真写真

汽水池と長浜検疫所

野鳥観察園の中にあり、横浜で初めての人工干潟を持つ「汽水池」は、水路で海と結ばれ、潮の干満によって水位が変化する生きた池です。

ここは明治28年、長浜検疫所開設時につくられた船たまり(港)の跡で、当時は船たまりの中にふたつの桟橋があって、消毒や隔離などの期間に外国からやってきた船がとまっていました。また、海を望む美しいところで、ここを訪れた与謝野鉄幹や与謝野晶子らが、ここの風景をうたった詩を残しています。
昭和30年代後半になると、しだいに横浜大桟橋の検疫所に仕事が移され、港としての役目も少しずつ減っていきました。昭和40年代後半には、金沢沖の埋め立てが始まり、現在の池を残して1.5キロメートル沖合いまで埋め立てられました。
長浜公園の裏手には、野口英世記念館もあり、明治時代の長浜検疫所での活躍がしのばれます。

汽水池

野鳥観察園にはどんな野鳥がいるんだろう!?

鳥名 イメージ 全長 特長 季節
カワセミ 17cm 体に比べて大きな頭と長いクチバシ、背中には光沢のある青緑色で、胸は橙色。
別名「翡翠(ヒスイ)」とも呼ばれ、その美しさから宝石の翡翠の由来にもなっている。
チーと鋭く鳴き、矢のように直線状に飛ぶほかに水上では停空飛翔(翼を巧みに動かし空中の一点に浮かぶ飛び方)をして、水中に魚などの獲物を見つけると狙いを定めて飛び込み、捕獲する。留鳥。
春夏秋冬
ハクセキレイ 21cm 白い顔の目元に黒い横線、胸にも黒い三角形模様があり、腹面が通年白いのに対して、背面は夏に黒く、冬は灰色と羽の色が変わる。
よく尾を上下に振り、大きな波形の軌道を描きながら飛行する。
泣き声はチュチュン、チュチュン。留鳥または漂鳥。
春夏秋冬
カワラヒワ 14.5cm 翼の黄色の模様が特徴的な小鳥。
二~四月にかけてキリリコロロ、チョンチョン、ビィーンと梢でさえずる。
また、ゆっくりと羽ばたき、ふわりと舞うように飛ぶ姿が見られる。
冬には数十羽から百羽ぐらいの群れを作る。
留鳥または漂鳥。
春夏秋冬
トビ 雄:58.5cm
雌:68.5cm
尾羽が三味線のバチのような形をした、ワシタカの仲間。
ピーヒョロロロと鳴きながら大空に円を描くように帆翔(翼を広げ、あまり羽ばたかない飛び方)をして上空から視覚で食物を探す。
人の食べ物をさらう事もあるが、本来は警戒心が強く、主にカエルやトカゲ、ヘビなどの小動物や魚、またそれらの死がいや、その他には残飯なども食べるため「自然界の掃除屋」と呼ばれたりもする。留鳥。
春夏秋冬
ゴイサギ 57.5cm 主に夜行性で、赤い目が特徴。
夜、ゆっくりとした羽ばたきで飛びながらクワーあるいはグワッなどの鳴き声を発する事から別名「夜ガラス」とも呼ばれる。
昼間は水辺の草むらや林で休み、夕方から活動を始め、川岸などに立って魚やカエルなどを素早くクチバシで捕える。留鳥または漂鳥、夏鳥。
春夏秋冬
アオサギ 93cm 日本国内に分布生息しているサギの仲間では一番大きく、背中が青みがかった灰色で頭に黒い冠羽がある。
水辺や水中を静かに歩きながら、長いクチバシで魚やザリガニなどを素早く捕える。
サギの仲間の特徴で、飛ぶ時は長い首を乙字形に曲げて、ゆっくり羽ばたく。
鳴き声はキャッ、またはグワー。留鳥または漂鳥。
春夏秋冬
コサギ 61cm 白いサギの仲間では小型で、カラスと同じくらいの大きさ。クチバシは黒く、同じく黒い足は指の部分だけ黄色い。
繁殖期になると頭に長い冠羽と腰の辺りに飾り羽が出る。
水辺を歩き回り採食する他、片足を前に出して震わせ水草や岩陰から魚やザリガニなどを追い出して捕えたりもする。
あまり鳴かないが、ゴアーなどとしわがれた声を出す時もある。留鳥。
春夏秋冬
ダイサギ 90cm シラサギ(白いサギの仲間をひとまとめにした呼び名で、シラサギという種名の鳥はいない)の中では一番大型で、首や足も長い。
冬に黄色かったクチバシが、繁殖期になると黒くなり、目元も青緑色に変化し、胸と背に飾り羽が出る。
足が長いので深めの水の中にもいるが、あまり歩き回らず魚やザリガニナなどを待ち伏せして捕える事が多い。主に繁殖期にゴァーなどと鳴く。留鳥または漂鳥。
春夏秋冬
カルガモ 60.5cm カモの仲間としては珍しく、雄雌ともに全身濃い褐色で、クチバシの先が黄色い。
水生植物など水中の食物をとる時は水面で逆立ちなどをし、普通は潜水しない。
休憩する時は陸に上がることが多く、夜行性だが昼間も活動する。
グェッグェッと太く押しつぶしたような鳴き声を出す。留鳥。
春夏秋冬
オナガガモ 雄:75cm
雌:53cm
他のカモに比べて首や銅、尾が長く、雌は全身が褐色なのに対して、雄は白い首と胸でクチバシの両側が鉛色。
水生植物など水中の食物をとる時は水面で逆立ちなどをし、普通は潜水しない。また、夜行性だが昼間も活動し、シィーイン、シィーインと軋(きし)んだような声やプリッ、プリッという鳴き声を出す。冬鳥。
春 秋 冬
アカハラ 22.5cm 胸と脇は橙赤色で腹の中央は白い。朝早くから夕暮れに、キョロン、キョロン、チィーとさえずる。
ホッピング(地面をピョンピョン跳ね歩く)で歩き回り、昆虫や木の実を食べる。
また、水浴を好み日暮れ時などに群れて水浴することもある。漂鳥。
春 秋 冬
シメ 18cm 太いクチバシの色は、春から繁殖期にかけて黒っぽく変わる。尾の先端が白く、飛ぶと翼に二列の白斑が見られる。
主に木の実などを食べるが、繁殖期には昆虫を食べる。ピチッ、ツツッと鋭く鳴いたり、ツツツ、ツイチヒー、ツツツとさえずったりもする。漂鳥。
春 秋 冬
アオジ 16cm 胸が黄緑色で、黒い縦斑がある。
本州では夏は高原に、冬は平地に下りてきてヤブなどの暗い所で草の種などを食べ、声もチッと鳴くだけだが、繁殖期を迎える春先になると昆虫類を食べ、梢に姿を現して、チョッピンチチピー、チィーチゥルリーとゆっくりよくさえずる。漂鳥。
春 秋 冬
ツグミ 24cm 夏にカラフトやシベリアなどで繁殖し、日本海を横断、または北海道などを経由して渡ってくる。
渡りの時期には二~三百羽の集団を作り、渡りが終わると分散してゆき、秋から春にかけて、地上を五、六歩跳んでは胸をそらして止まり、また跳ねるといった姿がよく見られる。
鳴き声はクイッ、クイッ。冬鳥。
春 秋 冬
ジョウビダキ 14cm 冬にはヒッヒッと鳴いて雄雌各一羽ずつが縄張りを主張する。また縄張り意識が強いためガラスなどに映った自分の姿を攻撃する事もある。
杭や枝の上などにとまり、時々おじぎするように頭を下げ、尾をふってクワッ、クワッとも鳴く。
翼の白斑を紋付に見立て、別名「もんつきどり」とも呼ばれる。冬鳥。
春 秋 冬
モズ 20cm 鋭いクチバシを持ち、樹上などからトカゲや昆虫や小鳥などを探し、舞い降りて捕食する。
また、捕食した物を枝に刺しておく習性があり、これを「百舌鳥の早贄(モズのはえにえ)と呼ぶ。
秋冬には、キィー、キチ、キチ、キチと鋭く鳴き、雄雌一羽ごとに縄張りを主張する。
他の鳥のさえずりや猫などの声を真似する事から百の舌を持つ鳥「百舌鳥」の名がついたという説もある。留鳥または漂鳥。
春 秋 冬
マガモ 59cm 雄は緑色の頭に黄色いクチバシ。雌は全身が褐色で、クチバシの縁部分が橙色。
水生植物など水中の食物をとる時は水面で逆立ちなどをし、普通は潜水しない。
休憩する時は陸に上がることが多く、夜行性だが昼間も活動する。
鳴き声はグェッーグェグェと太く濁った声。冬鳥または漂鳥。
春 秋 冬
ヒドリガモ 48.5cm 雄は赤茶色の頭にクリーム色の額で、雌は全身が褐色。水生植物など水中の食物をとる時には水面で逆立ちなどをし、普通は潜水しない。
休憩する時は陸に上がることが多く、夜行性だが昼間も活動する。
雌はグワァ、グワァ、雄はピューン、ピューンという笛のような鳴き声。冬鳥または漂鳥。
春 秋 冬
コガモ 37.5cm 名前の通り他のカモ類に比べ小さく、雄は栗色の頭に目の周りから首筋にかけて緑色、おしりの横の部分に黄色い三角形がある。
水中の食物をとる時は水面で逆立ちなどをし普通は潜水しない。
夜行性だが昼間も活動する。雄はピリッピリッ、雌はクェークェーと鳴く。冬鳥または漂鳥。
春 秋 冬
カイツブリ 26cm 冬は全体的に淡い褐色、夏は顔から首にかけて赤みをおびた褐色。
短く尖ったクチバシの元は黄白色。
水かきは無く、指自体が舟のオールのように平たくなっているためか、泳ぐのに比べると歩くのは苦手のようである。
植物や杭に絡ませて水面に浮き巣を作り、小魚や水生昆虫をとるためによく潜水する。
ケレケレケレと鋭く鳴く。留鳥または漂鳥。
春 秋 冬
キンクロハジロ 40cm 雄は全身が光沢のある黒で腹の部分は白い。雌は全身褐色。雄雌とも目は黄色で頭に冠羽がある。
他のカモ類とは違い、水生植物のほかにも潜水をして小魚や貝、昆虫なども食べる。
また飛び立つ際には助走をつける。
滅多に鳴かないが、ごく稀にキュッと鳴く。
冬鳥または漂鳥。
春 秋 冬
キアシシギ 25cm 名前の通り足が黄色い。体は全体的に灰色がかった色で、クチバシは黒い。飛ぶと脇の濃いグレーの羽根が見える。
干潟や川岸などの水辺で小魚やカニ、昆虫などを採食する。
澄んだ声でピュイーまたはピュイピュイと鳴く。旅鳥。
春 秋
コチドリ 16cm 胸の黒い帯と黄色い足、目のまわりの黄色い輪が特徴の小さいチドリ。
敵が巣やヒナに近づくと、親鳥は地面で翼をバタつかせ飛べないフリをし、敵の注意を自分に引きつけて巣やヒナを守ろうとする。
水辺をちょこちょこと歩き、立ち止まっては昆虫などを採食する。
鳴き声はピオ。夏鳥、または一部留鳥。
春 秋
カワウ 82cm 全身が黒く、首、胴、尾が長い。クチバシの先がカギ型に曲がっている。
水面では体を深く沈め、魚を採食するためによく潜水し、その後、濡れた羽を乾かすために杭などの上で翼を広げる独特のポーズをとる。
群れで飛行する時は隊列を組む。
日本の鵜飼いで使われるのはウミウの方。留鳥または漂鳥。
春夏秋冬

鳥博士になろう!